マスターベーション・ブルー


「ふてくされてばかりの10代を過ぎ、分別もついて年をとり」と唄ったのは小沢健二でしたが、男も年をとると「オナニーのあとの罪悪感」というものがすっかりなくなってしまいます。若い頃はどよーんとした気分になったのに、今は眠くなるだけですよ。これは分別なのでしょうか?(知らん)


「矢月秀作のVivaオナニー」がその「罪悪感」の正体について語っています。*1

この罪悪感の正体は、何なのでしょう?
頭の中では、ドーパミンで快感を覚え、βエンドルフィンでホッとしたあと、セロトニンで沈静化するという、単純な理屈ではあるのだけれど、その作用は日常生活でもあるもの。それだけでは、罪悪感には結びつきません。

ちなみに現代人はセロトニン不足と言われているそうだ。

もう一つ、「性に対する嫌悪感」という核が必要です。セックスは淫らな行為だとか、ヤリマンは不潔だとする社会通念が強ければ強いほど、オナニー後の罪悪感を感じやすくなります。
罪悪感を覚えるのが主に若いころというのもそのせい。通常、年をとるに従って、男女間にはさまざまな付き合いの形があり、セックスにもさまざまな理由があるということを知っていくもの。
社会常識では割り切れない男女の複雑な絡みを知るほどに、この罪悪感もなくなっていきます。

じゃ、いい年こいて「ヤリマンは不潔だ!」とか思ってたり、男女の間の複雑なヒダ(ヒダヒダ)のことをよく知らない人は、まだオナニーのあとでブルーになってたりするんですかね。*2


でもしかし、「千夜一夜物語」から「Deep Love」まで読破している性の知識十分(?)な人だって、オナニーのあとにブルーになる人がいる。

そういう人は、脳内ホルモンのバランスが崩れてきている場合があります。
セロトニンドーパミンやβエンドルフィンによる高ぶった神経を落ち着ける作用があるわけですが、それが足りなくなっている可能性があります。つまり、制御が利いていない状態。

また出てきました、セロトニン


セロトニンはいったい何なのか?」(「AFIL EIGHT」より)
http://reymt.blacksilica.net/zabasu/
セロトニン不足により引き起こされる症状はこんな感じ。

感情にブレーキがかからなくなる
精神が不安定となる
精神的な快楽から抜け出せなくなる
快楽に依存する為、鬱病になる

オナニーの後の罪悪感とは、けっして冷静になっていろいろ考えてしまって起きる現象ではないわけです。逆に、身体は落ち着きを求めているのに精神だけはオナニー時の興奮状態がまだ続いていて、「うわー、またやってしまったー」と、しっちゃかめっちゃかになっているってことなんですね。

なので、とても気持ちいいオナニーをしたのに、少しすると祭りの後みたいにどんよりとした気分になる。こういう時は、心身や脳が疲れている状態なので、アミノ酸の多い食事や飲料を積極的に取るようにしましょう。放っておくと大変なことになりますよ。

オナニーの後のブルーにはアミノサプリが効くわけです。「あるある大事典」で取り上げてもらえないですかね?

*1:どんな媒体に連載されている記事なのかは各自調査のこと。

*2:オナニーをセックスの代替行為だと思っていない人たち、つまりヤリマン嫌い! エロゲー大好き!なオタクの人たちなんかは、矢月さんが言うところの「性に対する嫌悪感」とオナニーという行為が結びついてないと思われます。女性とセックスがしたくなくて、オナニーで充足している人たちは、この「オナニーの後の嫌悪感」ってのを感じないんでしょうね。