もう一丁


「テレビに愚痴る感覚で」(「似非と現実の日記」より)
http://d.hatena.ne.jp/yasai/20050324/1111666012
 連チャンですみません。誰でもネットの掲示板やブログにクレームじみたことを簡単に書ける現在、それにビビってしまうマスメディアは面白いものなんか何も生み出せなくなってしまうだろう、という話。

 これを読んで思い出したのが、桃井かおりが「世の中バカが多くて疲れません?」と言うCMが、たった三人のバカ(のクレーム)により放送中止に追い込まれたというエピソードだ。

 最近だと、ホラー映画のCMとかでもありましたね。あとでその「殺到した」抗議の数を聞いて「は?」と思ったり。でも、知り合いに聞いたんだけど、あんまりクレームが多いと本当にJARO日本広告審査機構)が乗り出してくるんだって。最初は警告ぐらいだけど、クレームの数が増えてくると、そのCMをストップさせてしまう強制力をJAROは持っているらしい。どうなるかというと、あらかじめ買ってあったスポット枠が全部JAROのCMになってしまうんだと。そりゃ、慌てて差し替えるわなぁ、という。


 閑話休題

 テレビを見て文句言うような感覚でブログを書く人が多いのかもしれないな、とも思う。
 はてなもメールで投稿できるし、友達にくだらない話をメールするような感覚なのかもしれない。
 それこそ、思ったこと垂れ流し状態で。

 我田引水で申し訳ないが、以前、僕が書いた「ブログ症候群」*1のいち症状だろうなぁ、と思う。みんな、何か書くことはなかろうかとウノメタカノメになってる。2ちゃんねるの連中は「祭り」のキッカケを常に探してるわけだ。弱っている獲物がいれば、一斉に群がって突つき倒す。獲物は大きければ大きいほどいいが、あんまり大きすぎてもダメだ。堤義明とかはイジりにくい。あびる優あたりがいいよな。中途半端な大きさがいちばん好まれる。このネットハゲタカめ。

 そしてそこまでマジではないのだったら、テレビに愚痴るのと同レベルの、自分から遠いところの出来事を必要以上に熱く書くことはしないことだ。

 芸能人の悪口とか、すごい飛距離だよなぁ、と思ったりすることがありますね。お前の生活とは何も関係ないだろ、どうしてそんなに怒りが湧く?みたいな。でも、書かずにいられないんでしょうね。軽いノイローゼみたいなもんですよ。


 最後に、ちょっと話が前後しますが。

 テレビに対して一方的にぶつぶつ文句言ってるだけならば全く無害だが、それがネットのブログに書かれた途端に何やら仰々しいものになってしまう。
理由はいろいろあるが、やはり文章には「口調」が存在しないからなのだろうと思う。

「口調」を表現するために編み出されたのが「顔文字」だと思うんだけど、みんなメールでは使ったりするのにブログではあまり見ませんよね。なんでだろう? 単に流行りが廃れたってことかな?