ジョージ大暴れ

putchee-oya2004-06-24



THE虎舞竜の映画について。続編です。


映画『ロード』では企画・原案・音楽監督・主演・主演と、ひとり5役を務め上げた高橋ジョージ

ジョージさんのこの作品へのこだわりはすさまじい。役作り、セリフ、芝居、とにかくありとあらゆることを撮影直前まで監督と打ち合わせる。この日、喫茶店のシーンを撮影中、店長さんに本物のペンキ屋さんに間違えられたのも役作りの現れか?

監督を監督とも思わぬハッスルぶりである。


となると、次の映画では当然、こうなります。

◎出演:高橋ジョージ三船美佳/田中美奈子/喜多川美佳(特別出演)


◎監督:高橋ジョージ/ささきまさひこ
◎原案:高橋ジョージ
◎脚本:高橋ジョージ森岡利行田中敬久
◎編集:高橋ジョージ
◎音楽:THE虎舞竜/入江 純

編集まで!


「映画『LUCKY ROAD STONE』」(THE虎舞竜オフィシャルサイトより)
http://www.trabryu.com/NewFiles/act&derect/luckylode.html
共演している三船美佳は、三船敏郎の実娘にして、現・高橋ジョージ夫人である。

自らの人生をも重ねて、亡き父親の面影を銀幕に蘇らせる、ヒロイン・三船美佳出世作

だから身内が「出世作」とか書くなって。


ストーリーはというと……まぁどうってことはないです。

刑務所帰りのアウトローを演じる「THE虎舞竜」の高橋ジョージと父を
アメリカで亡くし日本に戻ってきた少女役を好演した三船美佳が贈る、
ラブ&アクション・ロードムービー

あらすじのどこを読んでも「ラブ&アクション」は感じることができませんでした。


「PRODUCTION NOTE」より。白眉なのは「SCENE 4」。

SCENE 4 2つのラストシーン
それはクランク・アップの前日の夜のことだった。ふと高橋監督の頭の中を、ウェディングドレスとタキシード姿でハーレーにまたがり、林の中を駆け抜けていく研一と悠夏の姿がよぎった。

もちろん、研一=ジョージ、悠夏=美佳、である。

ラストシーンは予告編用にすでに撮り終えていたが、彼はすぐさまスタッフに連絡を取り、2人の婚礼衣装を用意させた。ストーリーに結婚式のシーンはないが、彼のこの決断により、研一と悠夏の運命の愛を締めくくるには最もふさわしいエンディングが出来上がった。

妄想を現実化するロードパワー。

もちろんデビューしたての三船美佳にとっては初めてのウェディングドレスとなったわけだが、彼女の晴れ姿を誰よりも喜んでいたのは三船敏郎氏だったのではないだろうか。

我田引水もここに極まれり。


さて、時間軸をもういちど整理しておこう。

撮影は当初、三船美佳の学校の冬休みに合わせてクランク・インする予定だった。しかし、その年の12月24日に彼女の父である三船敏郎氏が突然他界、高橋監督以下、スタッフの誰もが主演女優の降板を危惧した。

三船敏郎の没年は1997年。美佳は82年9月12日生まれなので、撮影時は15歳になりたて。つまり中学3年生。中学3年生にウェンディングドレスを着せたくなった高橋ジョージ当時40歳。


映画は99年に完成するが、その前に。


「カルト事件簿」
http://www.hateruma.com/search_cult/7126ab9f9fddce5bd29ca00139cb0b65.html

1998年
10月30日 俳優・故三船敏郎の娘でタレント・三船美佳(16歳)とロックグループ・THE 虎舞竜のボーカル・高橋ジョージ(40歳)が三船美佳が法律上結婚できる16歳の誕生日にあたる9月12日に入籍、結婚していた事が明らかになった。年齢差24歳は俳優・岡田真澄夫妻の26歳差に次いで現在、芸能界2位の記録。

映画1本かけて、世界のミフネの15歳の娘を射止めたわけです。婚前交渉はあったでしょうね、ええ。今関カントクも相手と結婚しちゃえばよかったのに。


最後に、ジョージの素晴らしいエピソードを。


「ジョンとジョージ」(david's private cinema pageより)
http://page.freett.com/david/essay11.html

昔ラジオで聴いたジョンとジョージの話。
ジョンは、ジョン・レノン。そしてジョージは当然、高橋ジョージ(ザ・虎舞竜ボーカル)です。
約20年ほど前、ジョージはジーパン屋でバイトをしてたそうです。
そこに、なんとジョンとヨーコが、ジーパンを買いに来たそうです。
バンド少年だったジョージは、「俺の歌を、どうしても聴いて欲しい」とジョンに頼み込み、何とか了承を得たジョージは、バイトもそっちのけで、自宅にテープレコーダと自作テープを取りに走ったそうです。
ジョンは「いい曲だ」とのたまい、「これからも頑張りたまえ」とジョージを励ましたそうです。

ああ、凄くいい話だ。どこのジーパン屋なんだろう。

数年後、ジョン・レノンの新曲をラジオで聴いたジョージは驚きました。
その曲は、あのとき、自分がジョンに聴かせた曲だったからです。
その曲こそ、「イマジン」!!!!

わはははははははは。「イマジン」はジョン・レノンが少年時代の高橋ジョージからパクった曲なんだそうだ。でも、まったく怒ってないジョージはビッグハートな男である(違う)。