『涼宮ハルヒ』の消費期限


賞味期限、転じて「消費期限」。


涼宮ハルヒの憂鬱』とは、角川スニーカー文庫より刊行されていた小説(いわゆるラノベ)のアニメ化。
UHF局でネットされている深夜アニメだ。東京では東京MXテレビで見ることができる。
んでもって、これがなんというか、凄い人気なわけだ。


たとえば、こうしてみる。
はてなブックマーク タグ:アニメ」
http://b.hatena.ne.jp/t/%e3%82%a2%e3%83%8b%e3%83%a1
だいたいエントリが100あったとしたら、20ぐらいは『涼宮ハルヒ』と関連している。これでもちょっと減ったぐらいだ。
この春、アニメは60本近くスタートしたらしいのだが、2カ月後の今の時点でこうやって話題になっているのはほんの一握り、数本だ。そのなかで、『涼宮ハルヒ』の人気はぶっちぎりで高い。


2ちゃんねる アニメサロン」
http://anime.2ch.net/asaloon/
よく見ると、やたらと『涼宮ハルヒ』関連のスレッドが立っている。


ちなみに、テレビに付き物の視聴率的なことは、よくわからんちん。
深夜、しかもUHF局の視聴率がどれだけ意味があるのか、と。
それに、アニメファンはほとんど録画して見ているのだろうし、なんといっても今はYouTubeがある。


涼宮ハルヒ』はYouTubeとインターネット環境(それこそ、はてなブックマークとか)が生み出したヒット作だ、という論調だってある。


そう、端的に『涼宮ハルヒ』はヒット作、人気アニメと言っていいだろう。


実際、原作の小説は売れているらしいし、主題歌はオリコンで5位になったそうである。
あとはDVDの売り上げだが、まだ発売前なのでどうなっているのかよくわからない。これでDVDが売れなかったら凄いなぁ。


タイトルに「消費期限」と書いたのは、つまりまた7月になったらドバーッと60本ぐらいのアニメがスタートする中で、7月に放送終了となる『涼宮ハルヒ』がどれだけの人気を維持できるか、ということだ。


とにかく、今は物事の消費スピードが速い。


映画なんか、テレビで予告が流れて初めて作品のことを知る人も多いだろうが、すぐに公開されて公開が終わる。たぶん予告から1カ月ぐらいだ。それで3カ月後ぐらいにDVDが出る。つまり、映画の消費期限は半年、ってことだ(半年前に公開された洋画の話題作って覚えてる?)。


アニメ好きの人たちは、またすぐに別の作品に夢中になるのか。
それとも、『涼宮ハルヒ』の話題をし続けるのか。
単純な比較はおかしいが、『新世紀エヴァンゲリオン』のときは1〜2年ぐらい話題(人気)がキープされていたはずだ(劇場版が公開されるまで)。


ネット上でどんなに話題になっても、消費期限は3カ月、ってんじゃちょっとさみしい。
っていうか、それじゃネットなんてテレビのワイドショーと同じじゃん、っていう。


涼宮ハルヒ』のDVDの売り上げと、放送終了後の話題のなり方。
今の時代、ネットを取り巻く環境が(一瞬の話題だけではない)ヒットを生み出すことができるのか。


どうなんでしょうね。ガラにもないこと書いちゃいました。エヘ。