童貞とブログ


ブログっちゅうのは「独り言」をワールドワイドウェブに発信するメディアだと思っている。もちろん、普通のウェブサイトだって独り言だったりする場合もあるのだが、より独り言色が強いのがブログである、と考えている。


で、童貞である。童貞、特に高年齢童貞に関してはずいぶん長いこと考えをめぐらせてきたつもりだ。


ある時期までの考察の結果。
http://putchees.m78.com/index.html
童貞(&オナニー)についての曲が20曲ぐらいできました(そういうことじゃない)。


えー、これは脱童貞を果たした男の独り言なので、さらっと聞き流してもらえればいいんだけど。童貞ってのは、当然ながら誰でもが通る道なのであります。*1
大切なのは、みうらじゅん風に言うところの「童貞をこじらせないこと」のような気がする。童貞をこじらせるとは、なんか不必要に考えたり悩みすぎてぐるぐると負のループに陥ってしまうこと。一種のノイローゼ。こうなってしまうと、「みんな悩んで大きくなった!」とか言っても聞く耳もってくれません。


で、ブログに独り言をめんめんと綴っている童貞さんは、童貞をこじらせやすいという傾向があると思うんです。独り言とはいえ、全世界に発信するわけだから、いちおうみんな書くことをキッチリ考え抜くわけですよ。書くことによって理路整然としてきますわな。そしてさらにコメントがついたりトラックバックされたりブックマークされたりで、賛同されたり意見を戦わせることだってある。考えが詰まったら途中でオナニーする(これは童貞に限らないけど)。頭がスッキリしたところでまた書く。カイて書いてまたカイて。そうした思考の果てに「よし!脱童貞目指して頑張ろう!」って結論に至る人は、おれが見る限り本当に少ない。たいてい負のループに陥っている。オナニースパイラルにハマってしまっている人も多いのかもしれない。*2


童貞で悩んでいる人は、いちどブログをやめてみるといい。一生童貞でいいと開き直ってもいいんだよ。だけど、インターネット世界から断ち切られ、たったひとりで世界と対峙してみたとき、20歳や30歳かそこらで開き直ることにどんな意味を見出すことができるんだろう。


「30過ぎた男の8人に1人は童貞/深刻な日本の童貞問題」(「カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記」より)
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060206#1139178296


「童貞で何が悪いか!」(「烏蛇ノート」より)
http://d.hatena.ne.jp/crowserpent/20060212


このあたりを読んで、なんとなくそんなことを考えました。もちろん、これも独り言です。

*1:そりゃ12歳で初体験を済ませてしまうやつだっているかもしれないけど、それはそれ。そういう人は人生の大切なものを失ってしまっていると思う。

*2:非モテのオナニースパイラル」http://d.hatena.ne.jp/putchee-oya/20050913/p2