ユリイカのトークショー


「なんで?」と思われる方も多いかと思うが、先週の金曜日に行われた、雑誌『ユリイカ』の「ブログ作法」という特集についてのトークショーを見に行ってきた。別にいいじゃん、おれが行ったって。


率直に言って、つまんなかったし、辛い時間だったが、別にそんなイベントはいっぱい経験してきた。喋りのプロでない人が集まったイベントなんて、まぁあんなもんだと思う。お客さんもいっぱい入ってたし、会場もほのかに笑いとか起こってて、イベントとしては成功の部類に入るんじゃないだろうか(もっともっと悲惨なイベントだってある)。


「どうしてつまんなかったのか」「どうすれば面白かったのか」「何が重要な議論だったか(議論になるはずか)」ってのは、まぁ参加したみなさんがわっしゃわっしゃと書いているので、それを見てもらえればいいんじゃないかと思う。中には喧嘩してる(ように見える)人たちもいたり。面倒なんで、こないだみたいにいちいちまとめたりしませんけど。誰かがもうまとめてるんじゃないの?


ひとつ驚いたのは、会場じゅうにいた人たち(お客さんね)の挨拶度。えーっ、みんな知り合い!?って思った。あっちとこっちも挨拶、こっちとあっちも挨拶。『新婚さんいらっしゃい』の最後のパネルゲームのように、カップリング(?)ができてましたよ。で、ブログに感想とかを書き合っているのを見て、また「あー、知り合いなのかなぁ」と思ったり。お互いの顔が見えてるんだろうか? それとも、名前(id)さえ知ってれば、それは知り合いなのか? なんかいわゆる「オフ会」とはまたちょっと別の感覚だった。ちなみに、僕が見つけた知り合いは何度か一緒に飲んでる日高さん*1ひとりでした。いやー、これで僕もブログ人(六本人みたいなもの)の仲間入りですよ。


そういうこともあってか、すごく「閉じてる空間」だなぁ、と思った。共通の有名人がいて、共通の常識があって、共通の話題がある。それは当たり前のことだけど、そこから広がっていかない。ぐるぐるとループしている感覚。それは、そのイベントの内容だけじゃなくって、それについて感想やら意見を述べている人たちのサイトをパラッと読んだ上での感想です。抽象的な物言いで申し訳ないけど。知らない人まで巻き込む勢いというか、うねりがない感じ。「わっ、何それ」感の欠如。その原因は、壇上のエンターテイメント性のなさだけではないと思う。


面白かったのは誰かが言った「id:kowagariさんぐらいの人なら、『笑っていいとも!』とかでレギュラーにならないと!」みたいな発言だった。どんな文脈でなされた発言かも忘れちゃったけど思わず笑っちゃった。