シンバルキック

putchee-oya2004-07-19



買ってきた『Quick Japan』を読んでいたら、「K2のDVD」という小さなコラムがあった。吉川晃司のデビュー20周年記念コンサートを収録したDVDのレビュー記事である。ちなみに「K2」とは吉川のこと。ファンはそう呼ぶらしい。

記事の中で目をひいたのは、ここ。

観始めてまずショックを受けたのは、マイク・スタンドの両脇斜後ろ、頭よりも高い位置にシンバルが設置されているのですが、あれはいったい何に使うのだろう? とモヤモヤしていたところ、曲が終わった瞬間、K2がハイ・ジャンプの回し蹴りで、そいつをジャーン! と鳴らした、そのまったくもって無意味で、しかし一切迷いのない一連の動作でした。*1

回し蹴りでシンバルをキック! カッコいい!

この通称・シンバルキックは、吉川ファンの間でもお馴染みのムーブらしい。


「2002年9月のライブレポート」(「練乳工場」より)
http://www.sevendays.com/wren-new/b-number207.html
2年前のライブの模様です。

この人は吉川ライブ初体験だったそうだが、ステージを見て不審な思いを抱く。

さんざん友人から「コンサート中に吉川はシンバルを蹴り上げる」と聞いて相当楽しみにしていたのだが、それに該当する楽器がステージに見当たらないのだ。今回のコンサートではやらないのだろうか?

これではライブの楽しみも半減である。どうした、吉川よ。腑に落ちない思いを抱える観客をよそに、吉川はノリノリで1曲目を歌い踊る。

そんな不安をよそにリズムを落として最初の曲は終わりが近づく。すると気を抜いた私の前に信じがたい光景が現われた。吉川が突然振り向き、どう見ても背後のドラムセットの一部にしか見えなかった頭上2メートル50センチのシンバルを蹴り上げたのである!

カッコいい! また、吉川の面白ムーブはこれだけではない模様。

中盤に見せた3塁の伊原コーチが大塚に本塁突入を指示するような全身を使った腕ぶん回しダンスは、ラジオ体操に採用したら全国の子供たちの肩と腰が破壊されるのは必死の激しさで、時折アンプの上でキメるTIMの「命」を思わせる片足立ちは、重力を完全に無視した滞空時間だった。

アンプの上で片足立ち……。何がしたかったのか、吉川。

その中でもっともすさまじかったのは「憎まれそうなNEWフェイス」の中における一連の動き。網膜に全映像は残っているが、申し訳ないことに私にはあれを文章化する力量はない。すごすぎた。強いて言うなら、クラブで暗転中にフラッシュが光って動きが分解写真に見える照明、あれの肉眼で見える瞬間だけを拾い集めて編集したようなダンスで、最低でも2秒に1ポーズが披露され、それは通信簿だったら間違いなく「落ちつきがなさすぎる」と評価されるに違いない小刻みムーブだ。

ここまで言われると、かなり見たくなってくるなぁ。
ちなみにライブ会場では「吉川特製バスローブ(1万円)」なるグッズを売っているそうだ。


「2002年10月のライブレポート」(ファンサイト「FOREVER」より)
http://www1.odn.ne.jp/~cax67050/pandora/10_19.htm

この日はツアー最終日。注目のシンバルキックは意外な進化を遂げていた。

そして続くナイフの終了時、シンバルキックのところでは蹴った瞬間にシンバルから花火が!

シンバルから花火! それ、シンバルとしての役目は果たしているのか?

おまけ。アイドル時代の吉川。コブ巻きが嫌いらしい。
http://www1.odn.ne.jp/~cax67050/takara/19.jpg


「2003年10月のライブレポート」(ファンサイト「CLUB KIKKAWA」より)
http://w2422.nsk.ne.jp/~kamechan/lovejelly-f.html

前回のツアーから1年。当然ながら、シンバルキックも炸裂!

「RAIN DANCEが〜」の最後で出た今夜2回目のシンバルキックがなんと回し蹴りバージョンで、これがめちゃめちゃカッコよかった!

これが回し蹴りシンバルキックの初お披露目だった模様。翌年2月のデビュー20周年ライブでは、当然のように繰り出されたわけだ。また、この日のアンコールで繰り出したバック転は、公園で練習してきたとのこと。吉川晃司、38歳(当時)の秋である。

ファンたちに圧倒的支持を受けているように見えるシンバルキックだが、一部のファンたちの間では、こんな動きもある。


「シンバルキックに別の名を」(画像が見れます)
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kh-net/toukou-1.htm
なぜ改名の必要がある?


「2003年、吉川晃司にこれをやってほしい」
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kh-net/toukou-5.htm
同じサイトより。

本人が釣って裁いて食べる料理番組

松方弘樹じゃないんだから。

ここまで書いておいて何だが、このシンバルキック、吉川晃司の専売特許ではないようだ。


ARB武道館ライブレポート」(「ケイゾーの部屋」より)
http://plaza14.mbn.or.jp/~nichobby/music/budokan.html
99年のライブより。

凌のアクションも健在、シンバルキックも出るっ!!

詳しいことはわからないが、石橋凌もシンバルキックの使い手であることが判明した。
音楽界には、あと何人のシンバルキッカーがいるのだろうか?

*1:……他人のことは言えませんが、悪文ですね。